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なんかいろいろ書いたりしてます
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「背、高いね。3メートルはあるかな?」
驚いた。一瞬で当てる人間に僕は、未だ会ったことがないのだった。
そんな僕の心の中まで見透かしたような人間は、あろうことか、自分の半分にも満たない小ささ。
一生懸命こちらを見上げては、身長の割にずいぶんと鋭い眼差しでこちらを見上げている。
白く小さい顔に、薄桃色の唇をしっかりと結び、びっしりと睫毛に縁取られた黒く大きな瞳。
美少女である。
「で。どうなの?ある?ない?」
煽るような口調で捲し立てる。何度も折られ短いスカートとサラサラの髪が揺れた。
腕を組んでいるせいでまな板が更に強調されている。
「ない、よ」
声が震えた。美少女と喋るのはこれが、生涯17年で初めてのことだった。
反射的に否定したのは、人間の性とでも言うべきか。
心臓が全力疾走している。「そう?」なんて予想外に笑うから、余計に。
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  • 2014年10月08日
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